認知症の方の想いの一部分
認知症とは、と記事にするにあたり、
認知症の方に関わる仕事をしているものの、医師でも研究をしている専門家でもない為、間違った解釈が含まれていたり、福祉の現場で支援をしてきた、経験や意識から、考えが狭いのでは?という指摘を頂くことがあるかもしれません。
それでも、聞いて頂きたいと、思う事を、記事にしていきたいと思います。
認知症について.
認知症の種類やどうして?という話は専門書におまかせして、
なぜ、大事な事が、支援をする人の支援だ。
と、記事にしたのかを、書いていきたいと思います。
認知症の方は、常に不安でいっぱいだと思うのです。
例えば、学生時代に柔道の練習中に頭を打ち付け、記憶を飛ばしていたらしい友人がいました。頭を打ちつけた直後、痛いわ〜と言いながらも、ふらふらと立ち上がり、その後何もなかったように、会話し、教室に戻り食事を始めた直後に『俺なんでここにおるんや』と言い始めたのです。何を言ってんねん、と周りの皆に言われても、わからん、わからんの繰り返し。怖くて仕方がなかったようです。
認知機能に障害を起こす事が認知症の主症状です。記憶障害もそれにあたり、特に短い記憶が、単純な動作の記憶が残りにくいといわれています。
よく言われる、目の前に用意した食事を少し食べた後、手をつけなくなったので、下げたとします。その後、ご飯はまだ?と尋ねる。
これは、本人にとっては、食べた記憶が残っていないので正当な要求です。お腹が空いた、という身体の欲求は機能しているのですから。
しかし、その事に支援をする人が気づいていない、もしくは受け入れきれていない時期は、どうしても、さっき食べたでしょ。。。となってしまいます。
これも、仕方がない、一方の真実です。
この会話が繰り返されることで、本人は、またおこられた。また食べさせてもらえない。と不安に陥り、支援する人も、ストレスが溜まってしまいます。
この繰り返しが、認知症の方も、ましてや支援する人にも辛い思いを蓄積さていくことになります。
認知症の方が求めることは安心感だと思います。
支援する方に必要なこともまた、安心感です。。。 また、つづきを書いていきます
認知症との関わりについて
はじめまして
認知症の方と関わるようになり
間も無く10年になります。
まだまだ、駆け出し。
パーソンセンタードケア、という考え方では
支援をする人も当事者として、、、という考え方がある。
と、講義を受けた記憶はあるのですが、
現実的には支援者と、家族や認知症を抱えている当事者の方との間には大きな開きがあります。
本当のつらさは、その身に降りかからなければわからないこと。
一時期、心が病気になった際に、あくまで、似た経験(あくまで、当事者しかわからないつらさがあるという事を知る、という経験です)があり、あえてわからないと、書いています。
それでも、おそらく身近な方が、認知症かもしれない、と
感じ始めた時。
認知症だと、診断された時。
抱える不安。どうしたら良いのかという混乱に
少しでも、藁にでもなれればと、思います。
今後 、すこしずつ、書いていくつもりです。
一番最初に伝えておきたい事。
それは、認知症の方を支えていくために
本当に大切な支援とは何か、、、という事。
それは、認知症の方を支える人の支援です。
ひとりですべてを背負わずにいられない、そのすべての、ほんの一部分、
わずかですら支えられないです。それでも。
大切な人を支えるために、時にはやすんでほしいと思うのです。